言葉にならない気持ちを掬える人でいたい
最近読んだ本をきっかけに、職場で本当に負担になるものは何だろうと考えた。 業務量の多さや忙しさももちろんあるけれど、実はそれ以上に、「誰かが場の歪みをずっと吸収し続けること」が大きな負担になることもあるのではないかと思う。 現場には、言葉にならない気づきを拾っている人がいる。空気を整え、相手に合わせ、流れが止まらないように支えている人がいる。そうした力は、数字には見えにくいけれど、確かに職場を支えている。 その一方で、本当は少し立ち止まって伝えたいことがあっても、まずは空気を読むことを優先して、言葉を飲み込んでしまう場面もある。本音をぶつけることだけが正しさではないけれど、言わずに飲み込むことばかりが続くと、人は少しずつ疲れてしまうのだと思う。 また、「何でも言ってね」「気を遣わなくていいよ」という言葉があったとしても、それを安心して受け取れる土台が、いつも十分にあるとは限らない。 考え方の違いが大きかったり、忙しさのなかで関わり方が少し雑になったり、まだ慣れない側が置いていかれるような感覚が続くと、人はだんだん「言わない」を選ぶようになる。 言えないのは、遠慮深いからだけではなく、言葉にしても届かないかもしれない、あるいは余計に自分が消耗するかもしれない、そんな予感があるからだと思う。 利益や数字、効率が大切にされること自体は、きっと多くの職場で自然なことなのだと思う。ただ、それが前に出すぎると、まだ結果の出ていない人の戸惑いや、細やかな疑問まで「それは意味がない」「そこは考えなくていい」という空気のなかで、雑に扱われてしまうことがある。 型や手順があることは大切でも、それだけでは支えきれない不安や迷いもある。人を育てるというより、ただ効率よく捌いていくような空気になってしまうとしたら、そこにいる人の言葉にする力は、少しずつ弱っていく。 “言っていいよ”と言われることと、“安心して言える関係ができていること”は、同じではないのだと思う。 だからこそ、管理する立場の人にも、目に見える成果だけでなく、見えにくい疲労や調整の負荷、そして言葉になる前の戸惑いにも、少し想像力を向けてもらえたらうれしい。 気づける人が損をしないこと。まだ慣れない人の疑問が、雑に片づけられないこと。そういう職場は、きっと働く人みんなにとってやさしい。 そんなことを思った。 今日の配信は 4.16 10-12:30 13:30-18:30 待っててね♪




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